春のビッグイベント、マスターズはザック・ジョンソンの優勝で幕を閉じ、満開だった桜も関東では終焉を迎えている。季節の楽しみはあっという間に過ぎていく。 華やかな後のちょっとした空しさが心をよぎる数日である。
今年は桜が時季よく咲いてそして長持ちしてくれた。 ホームコースの飯能ゴルフクラブでは4月の初めに桜花杯(おうかはい)と言うクラブ競技を開催しているが今年は丁度、桜満開にぶつかった。 参加者達は暖かさと満開の桜に大満足。半袖でのプレー姿も多かった。 桜花杯はお天気にも恵まれ、桜目当てに来たメンバーが多くこの日の入場者数は200人を越え大賑わいだった。
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10番ティーグラウンドから恋ヶ窪池をのぞむ |
春のコースは甘い香りの梅から始まりこぶし、木蓮、ゆきやなぎ、れんぎょう、もも、はなずおう、と桜に気をとられているが数々の花が順を追って咲きほこる。 冬から頑張っていた椿は、咲き終わった大きな花が丸ごと地面にボトンと音を立てて落ちてくる。とてもダイナミックである。
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地面をピンクに染める椿 |
若い頃はプレーだけで季節の花などに関心が薄かったが、最近はコースのあちこちに咲いている花がよく目に付くようになった。 コース課が長年丹精こめて育ててくれているお陰でコースにはいろいろな種類の花が咲いている。プレーに夢中になり過ぎて季節の花を楽しまなかった時代がもったいなかったと振り返る。
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17番グリーンを囲む桃と桜 |
飯能GCの桜花杯に話は戻るが、毎年15番ティーグラウンド脇に赤いもうせんの台が置かれ、桜餅とお茶、甘酒、日本酒が用意され、プレーヤーはここで一息入れる。 赤いもうせんは花の宴にぴったりである。桜餅の美味しいこと、しかし一人に一つしかない。 クラブ競技では在るがお花見を兼ねたお祭り的な競技なので、日本酒を楽しむ人もいる。プレーの具合が良い人もそうでない人も桜を見ながらのこのひと時は楽しげである。
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くつろぐプレーヤー達 |
ドロップするプレーヤーと見守るマーカー |
眠りから覚めたように動き出す春、つぼみが花開くように何か明るく開けていくようなそんな気分でまだまだ春を楽しみたい。
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