この握りお金のやり取りは法に触れるので、お金の代わりにチョコレート(当時は一枚50円)で行われていたのである。
いつの頃からそのような握りになったのかは知らないが、私の高校時代(1960年代の初め)すでにチョコレートはやり取りされていた。
当たり前かもしれないが当時、まじめにチョコレートで支払われていた。
大きく勝った人はテーブルの上にチョコレートを積み上げ満足げな様子だったのを覚えている。
私が知っている握りのチョコレートはコースの売店で売っている市販のものであったが、つい最近見つけた1965年のゴルフ雑誌にはコースオリジナルパッケージのチョコレートが沢山掲載されていた。いろいろなコースがロゴ入りの独自のものを作っていたのには驚いた。訪れたビジターが握りに勝って貰うチョコレートがコースオリジナルなら記念にもなるし、良いお土産になる。
懐かしいチョコレートでの握り、いつの間に消えてしまった。
チョコレートがテーブルに積み上げられている光景を今見ることはない。